高校生の研修
「高校生の研修」
本日寒い中、北松農業高校食品科の2年生の生徒さん約30名が9:00〜当社研修にいらっしゃいました。試験醸造の免許をもっておられ、父の時代から毎年の行事となっております。仕込みの様子を見学して、その後プロジェクターを使って寒い寒い{{ (>_<) }}蔵の中、当社の中山部長の授業が始まります。以前は私も行なっていたのですが、ここ数年生徒さんと一緒に授業を聴かせてもらってます。生徒さんも予習してきたみたいで熱心な質問が飛び交います。
生徒さん達はワインなど試験醸造されるみたいですが、残念なことに未成年なので、旨くできたかどうかは先生だけが試飲されるそうです、ちょっと可哀想な気がします゚(゚´Д`゚)゚これだけではなく、蔵開きにはジャムとか味噌とか造った製品のチャレンジショップ、夏場は職場体験にと当社とは関わりの深い学校です。この生徒さん達が将来少しでも日本酒に興味をもち、当社の酒を飲んで同級生と高校時代の思い出を語ってくれれば幸いです。
十三代 蔵主
披露宴
「披露宴」
披露宴の中で、面白かったのは新郎がマグロ50kgの 解体をステージで行なってそれをお客様に握って配ってくれたのだ!「ウマイ」実に美味しかった、これは新郎の アイディアだったらしいが、新郎の父上も跡継ぎの息子の姿が大変嬉しそうなのが印象的だった、「寿司」これも 江戸時代から伝わる「食の文化」だ!私は「日本酒」と 「寿司」、ビール・焼酎・ワインには悪いが、やっぱり互いに旨さを引き出すのはこの日本で昔から愛された「日本酒」しかないと思う。実にいい披露宴に出席させて頂いた。
感謝。
『コツコツと史学論文を作成している所で、擬似米が江戸時代から続く技法だったのを文献読んで知りました。当時は素焼きの土器(かわらけ)を入れて今のように通気を良くしていたと灘の方で考案されたそうです。』
(;゚Д゚)!知りませんでした。有難うございました。
十三代 蔵主
擬似米(ぎじまい)
擬似米(ぎじまい)
十三代 蔵主
蔵の朝の作業
蔵の朝の作業
今日も冷え込んだ、8時 外は3°蔵は5°蒸し米を取り出し、放冷(米の温度を冷やす)作業 米は温かいというよりは、熱いhot!米の中に手を突っ込み、裏返しにする、素早くしないと手に米が付いてヤケドしそうだ!この蒸し米で麹を造るのである。
ある程度冷めたら、麹室に引き込んで、広げます。
暫くして、麹種を降ります。この作業は次回紹介します。
今度は、タンクに蒸し米を入れます。今日は留添え!蒸し米が放冷機で冷やされて、エアーシューターでタンクへ送られます。
二人で櫂を入れる(蒸し米を入れた時一所に固まらないように攪拌する)
結構、この作業はキツくて(特に留添えは量が多いので)いい汗をかきます。
これ以外も、あるのですが 折を見て紹介します。
十三代蔵主
『御成り大根』
『御成り大根』
当社では、毎年12月〜1月にかけて「旬」の大根(契約農家に取りに行ってます)を今シーズン搾った酒粕で漬け込んだ酒粕漬を1月になると販売する。これは、当社(山下家)に平戸松浦藩の殿様が本陣屋敷に御成り(訪問)されたおりに、お出したと言われてる漬物の一つです。だから「御成り大根」と呼んでます。
パックで漬物を葉蘭(はらん)を敷くのですが、実は今までプラスチックの葉蘭を「ばらん」と言う人は間違って言ってるものだと思っていたら、今回調べてみると(ハランを真似て作ったプラスチック製のものを人造ハランと呼んだのが起源であるらしい。前方に「人造」の語彙が付くため「ハラン」が濁音化して人造「バラン」となり、「人造」が取れて短縮された結果である。ウィキペディアより)ちゃんと、本物のと偽物を区別してたんだ(@_@;)
そうだ☆彡 日本酒の伝統的な造り方(並行複発酵)で出来た本物を「日本酒」 それを無視した儲かる酒を「清酒」と呼ぼう! お客様もひと目でわかるように!これはあくまでも私見でございますので、悪しからず _(._.)_
並行複発酵とは麹菌の働きによる「糖化」と、酵母の働きによる「アルコール発酵」が同時に進行します。二つの働きが並行して進む発酵です!日本酒の発酵の特徴なんです(*´∀`*)
御成り大根漬¥525 (250g酒粕を含む)
旬の味をお楽しみ下さい。
第十三代 蔵主